特異な職業、介護職員さん

今年、私が後見人等をしているご老人が施設から施設へ引っ越しました。

引っ越して間もなく、「以前入居されていた施設の職員です」といって一人の女性が現れ、本人との面会を求めてきました。あいにく本人が体調を崩して部屋で寝ていると告げると、手土産だけ置いて帰ったそうです。

施設職員は警戒してケアマネージャーにその旨を伝え、ケアマネージャーから私に連絡がありました。訪問者の名前を聞いた私は、「その人なら大丈夫です。前の前に住んでいた施設の職員さんで、本人が退所した後も気にかけて手紙をくれたりしている人なんです」と答え、それを聞いたケアマネージャーさんは、「そうだったんですか~、誰が何の目的で来たのかと思って心配した~」と言って安心していました。

また、これはもっと前の話になりますが、やはり私が後見人を務めるご老人が一般の集合住宅から老人ホームに引っ越すことになり、それまで利用していた訪問介護事業所を解約することになりました。
すると、引っ越し当日、「今日でお別れだから」と言って、解約した訪問介護事業所のヘルパーさんが本人に会いに来てくれたのです。

そのとき私は「介護の世界って、なんて独特の人間関係があるんだろう」と思いました。

自分のところのサービスを利用しなくなる人、もしくはとっくに利用しなくなった人のところにわざわざ会いに来るなんて、ビジネスの世界では考えにくいのではないでしょうか?

前述のお二人の介護職員さんは、好意で本人に会いに来たのです。

女性ならではのやさしさ? 

本人と仲が良かったから?

どちらもあてはまるでしょう。

こういったことは介護の世界でなくてもあり得ることなのかもしれませんが、私には、本人とリアルに接する介護業界だからこそこのような人間関係が構築されたのではないかと思わずにはいられません。

SNS、オンラインミーティングシステム、AIなどは便利ですが、人と人が触れ合うことをきっかけにして、人が実際に足を運んで再会を果たすことは「リアル」でしかできないことですね。



【この記事を書いた人】

竹中永健

竹中永健
株式会社ばんぜん 代表取締役
行政書士
ラジオパーソナリティー

「障がい者の方やそのご家族が安心して暮らせる社会」を目指して、ハートがある専門家と連携し「障害福祉事業の総合サポート」をしています。その傍ら、ラジオ放送局「ゆめのため」のラジオパーソナリティーとしてゲストさんの夢を応援する活動も実施中。
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