後見人と被後見人のコミュニケーションについて

先日、初めてお邪魔する老人ホームで施設長とお話をする機会がありました。

私が後見人をさせていただいているご老人の件でお伺いしたので、会話の内容も後見人に関することが出てきました。
こちらのホームの入居者さんにも後見人がついている方が何人かおられるということでしたが、驚いたのは、施設長によると、いずれの後見人も面会に来ることはまず無いとのこと。
驚きとは、「面会にこない後見人がいるなんて、知らなかった!」ではなくて、「未だにそのような状況なのか!」ということに対してになります。

確かに、後見人は被後見人と定期に面会をしなければならないというような法律はありません。本人と会わなくても財産管理・身上監護といった後見人の仕事はできます。
しかしながら、行政書士会が母体であるコスモス成年後見サポートセンターの入会研修で、後見とは、被後見人の人生を二人三脚で歩んでいくことだと教えられた私には、何か冷たく感じられます。

面会に来ないどころか、後見開始から終了(つまり被後見人の死亡)までの間に後見人と被後見人が一度も会うことがなかった事例などザラにあると、どこかの団体の講演会で聞いたのは大方10年くらい前でしょうか。

専門職後見人に向けられる目は、なかなかに厳しいものがあると感じています。

「未だにそのような状況」とは、10年前とほとんど変わっていない状況を目の当たりにした驚きでもあります。
自分がしていることを他人がしていないからといって、それをあげつらって非難するのは好きではありませんし、頻繁に面会を行っている後見人の方がおられたら、月一回面会に行ってるくらいで偉そうに言うなと言われてしまうかもしれません。
1人で何十人もの方の後見人をしている先生もおられますが、全員と面会するだけでも大変なことです。
面会に行かないからといって特に不都合が生じていないのであれば、人それぞれのやり方でいいのかもしれませんね。

そんな風に考えながら施設を後にしました。



【この記事を書いた人】

竹中永健

竹中永健
株式会社ばんぜん 代表取締役
行政書士
ラジオパーソナリティー

「障がい者の方やそのご家族が安心して暮らせる社会」を目指して、ハートがある専門家と連携し「障害福祉事業の総合サポート」をしています。その傍ら、ラジオ放送局「ゆめのため」のラジオパーソナリティーとしてゲストさんの夢を応援する活動も実施中。
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