「自宅で亡くなる」大変さ
みなさんこんにちは。
株式会社すまいるの高橋です。
今日は個人的なできごとについてお話しさせてください。
今秋、実母が突然他界してしまいました。
前日まで仲の良い友人たちと楽しく集い、当日も早朝から出かける父の朝食を作り、「少し仮眠するね」と言ってそのまま帰らぬ人となってしまいました。
ひとはこんなに簡単に亡くなってしまうのかと命の儚さを痛感しました。
母は寝室の自身のベッドで眠ったまま安らかに息を引き取っていましたが、
決まり事とはいえ、駆け付けて頂いた救急隊員の方に「このまま警察に引き渡しとなる」と告げられ、泣き叫ぶ私を尻目に警察の方が大勢来られて検死が始まり、第一発見者の私と外出している父の当日のアリバイ確認、自宅にある現金や通帳の場所の確認と銀行への残高照会、かかりつけ医への問い合わせなど遺族にとっては耐え難い怒涛の時間が過ぎました。
幸い、私が動転していたために母は自宅のままお別れすることができましたが、
一般的にはそのまま警察に運ばれ、検死に数日を要すると聞きます。
仕事柄、孤独死などのお話はよく耳にするものの、「自宅で亡くなる」大変さを思い知りました。
あまりにも突然だったので、遺言書やエンディングノート等もなく、後の手続きもなかなかに大変でした。
まずは直後にやってくる葬儀会社との打ち合わせ。
レストランのメニューのようなパンフレットを見せられ、かなり価格に開きのあるプランからどれを選ぶかを即答する必要があります。
その上で遺影選びに始まり、家族葬にするか、一般葬にするか、お坊様はどなたにお願いするか、参列者へのお返しの数はいくつにするか、お坊様へのお布施も戒名の文字数で金額が変わるとお聞きしたり、会館に泊まる人数の寝具や食事の数、霊柩車のランク、お花や諸々のオプション選択等々…
市役所への届出は葬儀会社の方が代行して頂けるものの、ヨロヨロの遺族には判断する力もなく厳しい仕事でした。
支払いするために銀行のATMに行ったものの母がいつも使っている暗証番号がことごとく外れ三回間違いでロックがかかってしまったり、様々な支払いごとに銀行口座を開設していたために少額ながらかなりの数の通帳が出てきたので、相続手続きについて急に現実味を帯びて考える必要が出てきました。
次回「相続手続きの悩み」に続きます。
【この記事を書いた人】
高橋 育子
株式会社すまいる 代表取締役
障害福祉サービス事業の物件を多く手掛ける不動産屋さんを経営しています。
自身が障害を持つ子の親でもあり、障がい者(児)が安心して暮らせる社会の実現を心から願っています。
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