点滴を拒否るひと

被後見人の方が病気になってしまいました。

その方のケアマネージャーさんから連絡が入り、「毎日受けないといけない点滴を4日前から拒否されています」とのこと。

点滴の針がなかなか血管に入らず、体中のいろんなところを刺された痛みに加え、点滴がうまくいかずお互いイライラしている最中に発せられた看護師の言動に不満を持ったことなどがその理由のようです。

腸の病気でほとんど食べることができないこの方にとって、点滴は命をつなぐ最後の切り札。「痛い」「気に入らない」などの理由で拒否してもらいたくありません。

聞けば、ちょうど点滴のために看護師さんが来られているところでしたので、本人に電話を代わってもらい点滴を受けるように説得。点滴が始まったことを確認してから「明日も受けなあかんで~」と告げて電話を切りました。

最近は面会のたびに「十分長生きしたからもうええねん」などと、いささか投げやりな発言が増えていたご本人。この歳で闘病生活をするのは辛いことでしょう。

しかし、医療関係者や介護関係の方、一人のお年寄りのために大勢の方が真剣に関わってくださっているのを見ると、そんな人たちのためにも一日でも長生きしてもらいたいものだと思いました。



【この記事を書いた人】

竹中永健

竹中永健
株式会社ばんぜん 代表取締役
行政書士
ラジオパーソナリティー

「障がい者の方やそのご家族が安心して暮らせる社会」を目指して、ハートがある専門家と連携し「障害福祉事業の総合サポート」をしています。その傍ら、ラジオ放送局「ゆめのため」のラジオパーソナリティーとしてゲストさんの夢を応援する活動も実施中。
> 会社概要・詳しいプロフィールはこちら





コメント


認証コード3697

コメントは管理者の承認後に表示されます。