第109回ばんぜんの会、オープンセミナー「障がい者の住まい」を開催しました。
令和6年9月23日は、第109回ばんぜんの会でした。
今回は、オープンセミナーとして
不動産業者が見てきた「障がい者の住まい」を開催しました。
講師は、宅地建物取引業会社の代表取締役髙橋育子さんです。
現実をズバズバっと語っていただき、大変参考になるお話しでした。
<セミナーの要旨は次の通りです>
- 不動産オーナーは、差別をしてはいけないとされているが、それは表示(表向き)だけ。
- 実際は、障がい者や外国人の入居を断っていることが多い。
- わざとバリアフリーにしないでおいて、入居できないようにすることも。
- 収入等の審査があったりする。
- 近隣住民への周知をせずに運営していたグループホームの例。
- 今の暮らし、維持できるか?行政のサポートは永遠ではない。一月あたり300時間で2名介助だったらいくらかかるか。
- 生活のQOLを上げろ、96%が不便を感じている。
- 息子(障がい者)は、やっとのことで就職先を見つけた。勤務時間は4時間で通勤往復4時間。
- 明るい未来に向けた意見を聞かせてほしい。
- 福祉カレッジみたいなのをやりたい。講師の依頼あるが、ネットワークビジネスだったり宗教だったり。
<セミナー後のフリートークも皆さんの思いがあふれる熱いものとなりました>
- 聞いていて切なくなる。グループホームのこと真剣にやらないといけないと思っている。障害の軽重で住まいも変わるがサービスの選択肢が少なすぎる。
- 明るい未来の話は特にタメになった。渋谷の女性支援グループは、公よりも先にLINE相談を行っている。後見支援をしている奈良のグループに参加しているが、貧困の人々の話が出る。
- 結婚ビジネスをしたことがあるが難しかった。ネットワークも一つの仕事の形、お金のこともしていかないと続けていけなくなる。
- 住むところが無くて困っている人が増えている。施設は町ではない、町として暮らせていない日本は遅れていると外国から言われている。行政は極度に被害性の高いものしか対応してくれない。ただ、障がい者が街を歩く姿をよく見るようになったので、そう悪くはなっていないのかも。
- 障がい者の環境に問題がある。本人の意思決定の可否など切れ目のない支援が必要。日本は自ら取りに行かないと情報が入らない。生きづらさを抱えている母親は役所に行くのもしんどい。
- 居場所を必要とする人がいる。身近なところから作っていけるようにしたい。
- 制度のことを言うとキリがない、だからばんぜんの会が必要。これだけのメンバーはいない。ちょっと話を聞いてくれる人がいるだけで支援の輪が広がるはず。いつまで制度が残るのか?自分もどうしていいのかわからないが、イノベーションが生まれると信じて動いている。いろんなことをしているが軸はブレていないつもり。
- 胸がいっぱいになった。フランスでは”子”は”国の子”と見ている。結果と実績しかない、見せつけるしかない。自分がここまで変われたのも皆さんのおかげ。
- 出口が無くて悶々としていた。話を聞いてくれてありがたい。
ばんぜんの会では「障がい者の方やそのご家族が安心して暮らせる社会」を目指して、会のメンバーを中心に、「ばんぜん総合サポート」を提供しています。
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